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​どうして、こんなに人前が怖いのか

​社交不安症とは?

社交不安症は、他者から注目されるかもしれない社交場面において、極度の緊張や不安、恐怖を感じることを特徴とします。

誰でも、人から注目される場面で話すことや、知らない人と会話する場面では不安に感じることがあるでしょう。

しかし、社交不安症の場合は、人と接する機会における強い不安と恐怖により、その場面を避けることで、仕事や学校などの日常生活を送ることが困難であるという問題があります。

​また、うつ病などさまざまな二次的な問題が生じることが分かっております。

​社交不安症の症状

● 他者の前で何か行うことや、見られること、社交的なやりとりなどの社交状況で、著しい不安や恐怖を感じる

● その社交場面を回避することや、その場にいて耐え忍ぶことが多い

● 他者から否定的な評価を受けることについて強い恐れを感じる

● 社交場面への不安や回避が、6ヶ月以上と長く続く

● 社交場面への不安や回避によって、仕事や学校などの日常生活に支障が出る

​社交場面の例

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​社交不安症でお困りの方へ

社交不安症は、主にお薬や心理療法(カウンセリング)にて改善を図ります。

社交不安症への心理療法(カウンセリング)には、さまざまな種類がありますが、

代表的なものとして、認知行動療法があります。

認知行動療法では、カウンセラーと共に自分の考えや行動の特徴を理解し、苦手な場面にチャレンジする練習を行うことなどによって、対人場面での不安や恐怖の改善を目指します。

それに加え、近年、新たに分かってきたことがあります。

それは、「個人的な内容を直接扱うよりも、脳機能を正常化し鍛える」神経科学的なアプローチも有効であるということです。具体的には、自意識過剰や脅威的なものばかりを探すような注意の問題に取り組む方法や、脳波を用いて脳の働きを正常化する訓練を行う方法などがあります。

当センターでは、認知行動療法に神経科学的なアプローチも加えた神経・認知・行動療法の研究や実践を進めております。
社交不安にお困りの方で、かつ認知行動療法に基づく心理療法(カウンセリング)を希望される方は、まずは、当センターで医師や公認心理師などの専門家にご相談していただくことをおすすめします。

 

なお、当センターは、社交不安症に対する心理療法(カウンセリング)を行うことに特化した機関であるため、心理療法(カウンセリング)を希望される方のみお受けしております。

当センターの公認心理師による、より具体的な説明はこちら

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​社交不安症センターの研究活動

本センターでは、より効果的な心理カウンセリングの方法を開発、実践していきます。

そのため、医師から社交不安症と診断された方に対して、今後臨床研究への参加・ご協力を依頼させていただく場合があります。

ただ、ご参加は任意となりますので、ご協力いただけないことにより皆様の不利益になることはございません。

研究の開始時期については未定となっており、現在は、通常のカウンセリングとして社交不安症の方をお受けしております。

 

今後研究を開始した際には、webページにて情報を公開しますので、ぜひ参加をご検討いただければ幸いです。

​今後予定している研究

①社交不安症における注意の問題を改善するための、VRデジタル治療法の開発

②人工知能を併用したビデオ通話カウンセリングにより社交不安症を治療する研究

③社交不安症の特徴である「視線の知覚」を測定する神経指標の開発

④社交不安症の治療に向けたVRスピーチ課題の開発

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